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ステーブルコインとは
ステーブルコインとは直訳すると安定したコイン。価格が常に一定になるように作られたコインです。
仮想通貨は価値の裏付けの根拠が、株等に比べて弱く価格が乱高下しがちです。
しかし、ステーブルコインは円やドル等を裏付けとして発行されているので、価格は常に一定になるように作られています。
ステーブルコインの代表であるテザーのチャートを見てみるとこのような感じです。
多少価格が上下していますがほとんど動いていないですよね。
では、価格がほとんど動かないように作られたステーブルコインは何のために必要なのでしょうか?
ちなみにステーブルコインの代表であるテザーは仮想通貨の時価総額トップ10以内に入るぐらい普及しています。
ステーブルコインのメリット
低コストでスピーディな取引ができる
法定通貨で支払いをするときは銀行を通して送金をするため時間がかかりますが、仮想通貨であるステーブルコインを使えば送金手数料も安くてかつスピーディな取引ができます。
価格変動による損失リスクを減らすことができる
投資家としては損失リスクを減らすメリットでステーブルコインを購入する人は多いのではないでしょうか。
ステーブルコインは価格がほとんど動かないため、仮想通貨全体が暴落しそうな時に一時的な避難先として使用することができます。
仮想通貨市場全体が暴落しそうな時に、ステーブルコインに替えておけば実際に暴落した時にステーブルコインを使って安くなった通貨を買い増しすることができるので便利です。
国際送金する場合に法定通貨より安い
円やドルを裏付けとしているステーブルコインですが、もちろん仮想通貨の一種なので銀行を通すことなく国際送金でき、法定通貨を銀行を通して送金するより安く送金することができます。
ステーブルコインのデメリット
法定通貨の裏付けがあるかわからない
ドルを価値の裏付けとしているテザーなどは法定通貨の裏付けがあるのかどうか常に疑われる話題が出ています。
「テザー疑惑」と言われるやつです。
テザーは基軸通貨としても使われ、時価総額でも10位以内に入っていますが、もしドルで価値を裏付けられていないとなればバブルみたいにお金が膨らんでいただけということになるので、ビットコインは暴落すると言われています。
ステーブルコインに替えたとしても税金がかかる
仮想通貨が暴落した時にステーブルコインに替えておけば資産の価値が保たれる点をステーブルコインのメリットとしてあげました。
しかし、日本の税制では仮想通貨間の売買をした場合でも課税されてしまうので、資産の価値は保たれますが課税はされてしまうという悲しいことになります。
ステーブルコインには3種類
法定通貨担保型
法定通貨型はドルや円などの国が発行している通貨を価値の裏付けとして発行されています。
法定通貨を価値の裏付けとして発行しているので価格は安定しやすいですが、ドルや円が変動すれば同じように変動するので価格が常に一定というわけではありません。
法定通貨担保型としては「USDT」「 TSUD」「ZEN」「 DCX(金担保 )」「Petro(石油担保)」などがあります。
仮想通貨担保型
仮想通貨担保型はその名の通りビットコインやイーサリアムを価値の裏付けとしています。
仮想通貨を価値の裏付けとすることのメリットは透明性が高いということです。
先程の法定通貨担保型のテザーでは裏付けとなるドルがあるのかの疑惑が向けられていますが、仮想通貨担保型なら記録がブロックチェーンに残るため価値の裏付けがあるのか確認することが可能です。
仮想通貨担保型としては「DAI(ETH担保)」、「Havven(二重トークン)」などがあります。
無担保型
無担保型は法定通貨などの別の資産の裏付けがなくても価格が安定するようにスマートコントラクトなどで設計されています。
スマートコントラクトを使うことによって、価格が上がった時は供給量を増やし、価格が下がった時は供給量を減らすなどして価格が一定になるように調整しています。
無担保型としては「Basis(規制環境が厳しいため廃業)」、「saga」などがあります。
ステーブルコインを購入できる取引所
日本の取引所ではZaifで購入できる
ステーブルコインを日本の取引所で購入しようと思ったら「Zaif」で「Zen」というトークンを購入することができます。
ZenとはZaifのホームページで以下のように紹介されています。
「Yen」の一歩先を行く仮想通貨として名付けられた「Zen」(シンボル:JPYZ)は、従来の仮想通貨のようにインターネット上で取引を行うことができ、かつ、日本円と高い為替連動性を保持するものとして利用することができる仮想通貨となることを企図したデジタルトークンです。
日本円とペッグした法定通貨担保型の仮想通貨ですね。
Zenのチャートはこんなかんじです。
1Zen=1円となるように固定されているのでチャートは殆ど横ばいになっています。
海外の取引所ではBinanceで購入できる
海外の取引所は数が多く、ステーブルコインを取り扱っている取引所も多数ありますがここでは日本人でも安心して使える取引所である「バイナンス」を紹介しておきます。
取り扱っている通貨はUSDC、TUSD、PAXの3種類です。
USDCはドルとペッグしている法定通貨担保型のステーブルコインです。
USDCは担保している積立金について世界的会計事務所の監査を受けておりレポートについても公開されているためテザーより安心感があります。
TUSDも同様にドルとペッグしている法定通貨型になっています。
PAXはドルペッグ型で、ニューヨーク州から認可を受けており信頼性の高い通貨となっています。
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日本の取引所のGMOが2019年度にステーブルコインを発行する予定
GMOが2019年度に「GMO Japanese YEN(ティッカーシンボル:GJY)」をアジア地域に向けて発行を開始する予定をしています。
GJYは日本円とペッグした通貨ですので、法定通貨担保型ということになります。
キャッシュレス社会の実現及び途上国でのハイパーインフレへの対策としてステーブルコインに注目しているみたいです。
ステーブルコインはそれだけ将来性があるということですね。
参考
GMO Japanese YEN発行のお知らせGMOインターネットグループ
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